ベスパコルソ・ミュンヘン2022
2022年5月26日――シュヴァービングを縦断するベスパ・コルソが、ミュンヘンの2022年ベスパ・シーズンを再び幕開けした。パンデミックを経て、今回は約700台のベスパが集まる大規模なパレードとなった。 前年2021年には、ベスパの75周年記念として、通りで色とりどりの風船パレードが行われたが、今回は同時に「平和のためのエンジン音」を響かせるイベントでもあった。 「真の昇天」というスローガンの下、フリーデマン・シュテック神父は、ロバート・バルカウと「ヴェスパ・カウボーイズ・ミュンヘン」のロジスティック支援を受け、2014年から今回で11回目となるこのパレードを主催した。

「我々のヨーロッパのベスパ・コミュニティは規模が大きく、東ヨーロッパ方面へと広くネットワークが広がっている」とシュテック牧師は語る。「これほど大規模なベスパの集まりは、ウクライナへの支援の呼びかけでもあり、キエフの『ベスパクラブ・ウクライナ』に対して直接的な連帯を示す機会でもあるのだ。 これはまさに必然とも言える。1946年に戦闘機から生まれ変わったベスパは、ヨーロッパの長い平和の時代を象徴しているが、その平和は今、亀裂と断絶を被ってしまったのだ。 ベスパは、自由――二輪による自己決定――のデザインの象徴であるだけでなく、平和の象徴でもある。ある意味、我々のエンジン音は、平和が傷つけられた場所では常に、その痛みを響かせる音でもあるのだ。」
冒頭では、キエフ出身のミュージシャンと高校卒業生が個人的なメッセージを述べた。イタリアのジャズ・サックス奏者エンリコ・サルトーリは、バーバラ・ヴォルフ率いるアコーディオン・オーケストラ「ビナリオXI」の伴奏とともに、イタリア風のフレームを披露し、 主催者でありプロテスタントの牧師は、面白くも深みのある瞑想の言葉を語った。現在ミュンヘンのコルソ誌でイラストを手がけている若手イラストレーター、ルーカス・ヴォッサグクは、『タンタン』風のユーモラスなイラストをチャリティとして寄贈した。
ウクライナを祝う大パレード
警察の護衛を受けたパレードのルートは、ミュンヘンの散歩通りであるレオポルト通りを通り、ジーゲス門を過ぎてオデオン広場へと向かった。そこで大きくUターンし、パレードの列が自らとすれ違う形となった ――「見ることも見られることも」がヴェスピスタの心を高鳴らせる、鳥肌が立つような瞬間だった。ジーゲストールでは、マックスフォアシュタットの狭い路地を縫うように進み、美術館地区へと入っていった。 中央にローマ風のオベリスクが立つカロリネン広場を周回するのもまた見どころの一つであり、その後、パレードは先頭と最後尾がバラバラのまま、ピナコテーク・デア・モダーネの前で幕を閉じた。イタリア最北端の街を巡る、短くも魅力的な市街地パレードだった。 ウクライナのために、そして恵みに満ちた平和なベスパシーズンを願って、大きなエンジン音を響かせた。
2022年ベスパ・コルソの写真ギャラリー
フリーデマン・シュテックとそのチームは、心を込めてデザインされたステッカーやペナントの販売を通じて、1,930ユーロの寄付金を集めた。 この金額を、キエフに住むベスパライダーに寄付する。彼は友人たちと共にこの資金でベスパPKを修復し、戦争という狂気の中にあっても、ささやかな日常の喜びを見出せるだろう。今後の経過を報告する。
