ゴリ・エラボラツィオーニ - 1967年のベスパ世界記録
ジャンカルロ・ゴリ、1967年に150km/hを達成
フィレンツェのチューニングの達人と彼のベスパ90SS
ジャンカルロ・ゴーリがスクーターと出会ったのは、1958年、父ヴァスコとともにフィレンツェのルンガルノ・チェッリーニで工房を営んでいたときのことだ。二人はランブレッタ175TVをいじり、このスクーターのエンジンがかなりチューニングできることにすぐ気がついた。
そして、フィレンツェにチューニングブームを巻き起こしたのである。ゴリの工房には、メカに興味のある人、仲の良い人、熱心なファンが定期的に集まり、一緒に仕事をしたり、話をしたりしていた。ジャンカルロはすぐに、現在でもそのロゴが残っている「スクーデリア・ゴリ」という陰謀的な共同体を設立した。
もちろん、これは真似をする人たちを惹きつけ、やがて彼らは日曜日の明け方、トスカーナの首都の門を出たところにある高速道路A1号線で出会うようになったのだ。全長4キロメートルのコースで、時折、地元警察が訪れる程度で、大きな事件や事故もなくレースは進行していった。やがて、多くのチューニングファンと熱心な子供たちが、それぞれのチームを応援するためにコースに並ぶようになった。
ランブレッタ175シリーズIIIをチューニングし、モータースポーツのメッカ、モンツァのアスファルトを時速170kmで駆け抜けるモンスターマシンに仕上げたのである。
イノチェンティ」ブランドの衰退とともに、ジャンカルロ・ゴリは考え直し、ますますベスパに専念するようになった。50ccのスモールフレーム用のチューニングキットを販売し、すぐに75ccに乗り換え、余暇にはベスパ125プリマベーラをいじっていた。しかし、ベスパ90SSが発売されると、一目で気に入り、ジャンカルロ・ゴリはこのスクーターの改良に取り組んだ。
一方、「スクーデリア・ゴリ」も、全体としてベスパに切り替えていた。ジロ・デ・イタリアをはじめ、ヨーロッパのスクーターレースに定期的に参戦していた。ゴリのチューニングした90SSは120km/hを超え、白黒のチェッカーフラッグを最初に見ることも少なくなかった。
1967年、彼はついにチューニング・ブームを極めるべく、すでに限界に達していた90SSを改造し、イギリスのエルヴィントン空港で開催された「ウィーク・オブ・レコード」に出品したのである。1/4マイルで150km/hを突破し、0-100km/h加速は7.6秒を記録した。
その後、ジャンカルロ・ゴリや「スクーデリア・ゴリ」のあたりから、少し静かになってきた。それからちょうど50年後の2011年にブランドを復活させ、現在は「Gori Elaborazioni」というレーベルでチューニングパーツやシートなどを販売している。
伝説のベスパ90SSは、長年にわたり彼のプライベートコレクションとなっていましたが、今回、販売されることになりました。ご興味のある方は、ホームページから直接Giancarlo Goriに入札のご連絡をお願いします。
Vespa 90SSのデータです。
- 製造年1966年、V50ベース
- 1967年記録:151,936km/h(クォーターマイル)。
- 0-100km/h 7.6秒
- 車両重量:54Kg
- 92ccmシリンダー
- 約15.6ps/9700rpm
- 圧縮率11:1
- 22,5 Dellorto キャブレター
こちらもイタリアの新聞「SCOOTERISMO」にインタビュー記事が掲載されています(https://www.scooterismo.it/2018/03/17/intervista-giancarlo-gori/)。
スティッキーもSLUKのためにGORIのレポートを書いています:https://scooterlab.uk/gori-pinasco-betella-lambretta-vespa/